プログラミング教育をいつから受けさせたらいいのか、判断が難しいと思います。プログラミング教育以前に、ひらがなや数字を覚えたり、運動して体を作ることも大事です。見極めのポイントをお伝えします。
プログラミング教育に限らず、幼児教育を何歳から始めたらいいのかは、子どもを持つ親の定番の悩み事と言えます。
著名なピアニストやスポーツ選手の多くは、3歳からその教育を受けていたといいますよね。できるだけ早くした方がいいのは間違いなさそうですが、子どもの興味や適性がわからないのに、何を与えればいいのかわからないのが普通だと思います。
アメリカでの研究によると、幼少期に幼児教育を受けた貧困層と受けなかった貧困層のその後を追跡調査したところ、認知スキル(IQ、学力、記憶力など)は幼児教育終了直後こそ幼児教育を受けたグループが上回りますが、数年で差がなくなったそうです。
しかし、40歳以降に収入や逮捕率などで大きな差が出たということです。
そうなった原因は何かというと、おそらく、幼児期に育てられた非認知スキルの影響ではないかと推測されました。
非認知スキルとはなにかというと、忍耐力、自己抑制、社交性、敬意、自尊心など、点数で表しにくい能力を指します。
学力は多くの場合自分自身で完結する能力ですが、上に挙げた非認知スキルは社会的な他の人との関わりの中で自己をコントロールする能力といえます。
やり抜く力、協調性、思いやり、自制心などを幼児教育で育まれたことが、その後の人生に大きな影響を与えると言えそうです。