プログラミング教室プレスタの溝口です。
でんしゃのおもちゃの定番と言えば、そう!「プラレール」です。
青いレールとデフォルメされた車両が、子どもたちのハートを鷲づかみにしています。
喜んで遊んでいる子どもをみて微笑ましく感じながらも
「いつも電車ばっかり。違うことにも興味を持ってくれないかしら…」
と、思っている保護者様もいるのではないでしょうか。
ご安心ください!
実はプラレール遊びには、子どもの成長に役立つ重要な学びがたくさん詰まっているんです!
ふだんの電車あそびで頭が良くなるとしたら、プラレールを見る目が変わるのではないでしょうか。
今回は、プラレールの何が教育的に優れているのかを説明します。
プラレールの対象年齢
最初に、プラレールの対象年齢を確認しておきます。
プラレールで何歳から遊ぶ?
通常のプラレールは 3歳以上 を対象としています。
これはあくまで目安であり、お兄ちゃんのお下がりを、1~2歳の弟に与えていたというご家庭もあるでしょう。
もちろん、与える前には壊れたところが無いか、よくご確認を! 連結器などの部品が外れて口に入れたりしたら大変です。
プラレールで何歳まで遊ぶ?
いつまで遊ぶかは人それぞれですが、早ければ4歳ごろ から 小学校入学の 6歳ごろ までに卒業するようです。
プラレールで遊ばなくなる理由は、電車そのものに興味がなくなったり、プラレール以外のおもちゃ(ビデオゲームなど)にとって代わったり、というものです。
鉄道ファンの子どもの場合、小学校に入った後も引き続きプラレールを愛用するケースが多いです。
あるいは、本格的な鉄道模型(Nゲージ、HOゲージなど)に移行することで、プラレールを卒業することもあります。
対象年齢がわかったところで、プラレールの教育効果を説明していきます。
指先の発達を促す「レールつなぎ」
カチッ、カチッとレールをつなげる単純な動作。実は、この作業が指先の微細運動能力を育てています。
- レールの向きを確認する → 空間認識力の発達
- つなぎ目を合わせる → 手と目の協応動作の向上
- しっかり押して接続する → 力加減の調整能力
これらの動きは、将来のお箸や筆の使い方にも直結する大切な基礎能力なのです。
「創造力」と「問題解決力」を育むレイアウト作り
「どんな風につなごうかな?」とレイアウトを考える時間は、創造力の育成に最適です。
- 思い描いたコースを実現するにはどうすればいいか
- 坂や曲線を使って立体的なコースを作るには
- 限られた本数のレールでどこまで延ばせるか
試行錯誤しながらレイアウトを完成させる過程で、子どもたちは自然と問題解決の方法を学んでいきます。
お友達との遊びで育つ「社会性」
プラレールは、友達と一緒に遊ぶのに最適なおもちゃです。
- 「次は僕の番!」→ 順番を待つ
- 「この電車、貸して」→ おもちゃの共有
- 「一緒に大きな駅を作ろう!」→ 協力作業
遊びを通じて、社会生活に必要なルールや協調性が自然と身についていきます。
「数」や「言葉」の学習も
プラレール遊びには、様々な学習要素が含まれています。
- 電車を数える → 数の概念
- 「もっと」「まっすぐ」「右」「左」→ 基礎的な言葉
- 「次の駅まで何分かな?」→ 時間の感覚
- 「きっぷはいくらかな?」→ お金の概念
遊びの中で、これらの基礎的な学習が自然と行われているのです。
想像力が広がる「ごっこ遊び」
プラレールを使った「ごっこ遊び」も、重要な学びの機会です。
- 駅員さんになりきる → 職業への理解
- 乗客を演じる → 社会の仕組みの理解
- アナウンスの真似 → 言葉の習得
- 時刻表を作る → 数字や時間の概念
保護者のサポートで「自考力」を養う
お子さんのプラレール遊びをより充実したものにするために、以下のような関わり方をおすすめします:
- 「どんな駅にする?」「次はどっちに行く?」など、想像力を刺激する声かけ
- うまくいかない時は、できるだけ子ども自身で解決できるよう見守る
- 「すごいね!」「工夫したね!」など、チャレンジを認める言葉かけ
- 時には一緒に遊びながら、新しい遊び方を提案する
お子さんができないことを保護者がすぐに手伝ってしまうと、助けてくれるのを待つ子になってしまいます。
「自分の力でできた!」という小さな成功体験を積むことで、自分の頭で考えるクセが身につきます。
まとめ
プラレールは、単なる「おもちゃ」ではありません。
指先の発達、創造力、問題解決力、社会性、基礎学習など、幼児期に必要な様々な能力を育む優れた教育ツールだと言えます。
お子さんが夢中でレールをつなぎ、電車を走らせる姿。その中に、実は豊かな学びが詰まっているのですね。
プラレール遊びを通じて、お子さんの健やかな成長をサポートしていきましょう。
参考書籍
この記事の内容は、プラレール大好きだった筆者自身の幼少期を思い出しながら書きました。
専門的な知見として「電車が好きな子はかしこくなる」(交通新聞社 弘田陽介著)を参考にさせていただきました。