プログラミングができる子は段取り上手! 勉強だけじゃない日常生活にプラスの効果とは

プログラミング教室プレスタの溝口です。

子どもにプログラミングを学んでほしいけれど、「うちの子にプログラミングなんてできるのかな? まだ早いのでは?」と思案している保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、プログラミングは私たちの日常生活の中にすでにたくさん隠れています。

今回は身近な例を通じて、プログラミングが決して難しいものではないこと。そして、子どもがプログラミングを学ぶことで日常生活に現れる「うれしい効果」についてお伝えします。

目次

料理のレシピって、実はプログラミング!?

「料理のレシピもプログラミングの一種です」と言うと、驚かれるかもしれませんね。

「カレーライスを作る」というとても身近な例で考えてみましょう。

レシピは、だいたい以下のような手順で書かれていますよね。

  1. 野菜を切る
  2. 肉を炒める
  3. 野菜を加えて炒める
  4. 水を加える
  5. 煮込む
  6. ルーを入れる
  7. さらに煮込む

これは、まさにプログラミングそのものなんです!

「どういうこと?」と思われるかもしれませんが、プログラミングとは要するに、処理する手順を書いたものです。

説明する相手が日本人なら日本語を使い、相手がコンピュータならコンピュータ言語を使います。

コンピュータのプログラミングも、簡単に言うと料理のレシピみたいなもので、「何を」「どんな順序で」「どのように」するのかを指示しているだけなのです。

無意識にやっている、プログラミング的な行動

子どもたちの日常生活でも、無意識のうちに、プログラミング的な行動をたくさんしています。

例1:登校の準備

  • かばんに教科書を入れる
  • 宿題を確認する
  • 体操服を用意する
  • 水筒を持つ

手順が決まっていることはすべて、プログラミング的と言えます。

例2:遊ぶ場所の判断

  • もし雨が降っていたら、室内で遊ぶ
  • もし晴れていたら、外で遊ぶ

これは簡単な例ですが、「こんなときどうする?」という判断は、日常生活だけでなく、プログラミングの世界でも頻繁にあります。

このような「もし~ならば、○○する」という判断は、プログラミングでは「条件分岐」に相当する考え方です。

プログラミングができると日常生活にも効果アリ

プログラミングを学ぶメリットは、学校の勉強や将来のお仕事で役に立つだけではありません。

ふだんの生活の中でも、お子さんの成長のプラスになる効果が期待できるのです。

どのような力が身に着くのか、具体的な例を交えて説明します。

1. 「段取り力」の向上

具体例:宿題や準備がスムーズに

変化前:
「宿題をやろうとしても、何から始めていいか分からない…」
「朝の支度に時間がかかって、いつも焦ってしまう…」

変化後:

  • 宿題を「国語→算数→理科」と順番を決めて取り組める
  • 朝の準備を「着替え→教科書確認→持ち物の確認」と効率よく進められる

プログラミングで培った「順序立てて考える力」が、日常の様々な場面で活きてきます。

2. 「原因追及力」の成長

具体例:失敗したときの対処が上手に

変化前:
「工作が失敗して泣いてしまう」
「間違えたら最初からやり直すしかないと思っている」

変化後:

  • 「どこでうまくいかなかったか」を考えられる
  • 失敗した部分だけをやり直せばよいと気付ける
  • 「次はこうしてみよう」と建設的に考えられる

3. 「創意工夫力」の発達

具体例:身の回りの工夫が増える

変化前:
「いつも同じやり方でしかできない」
「新しいことに挑戦するのを怖がる」

変化後:

  • おもちゃの片付けを「種類別」から「よく使うものを手前に」と改善
  • 文房具の整理方法を自分なりに工夫
  • 「もっと良い方法はないかな?」と考えるように

4. 「論理的思考力」の深まり

具体例:説明が上手になる

変化前:
「なんとなく」「だって…」という説明が多い

変化後:

  • 「最初に〇〇して、次に△△だから…」と順序立てて説明できる
  • 友達とのトラブルでも「〇〇したから△△になった」と原因と結果を説明できる

5. 「問題解決力」の向上

具体例:日常の小さな課題に対処できる

変化前:
「すぐに大人に頼ってしまう」
「できないとすぐに諦めてしまう」

変化後:

  • 傘立てに傘が入らないときに、「順番を変えれば入るかも」と工夫
  • 給食の配膳を効率よく行うための方法を考え出せる

6. 「計画性」の成長

具体例:時間管理が上手に

変化前:
「休み時間にやることが多すぎて間に合わない」
「締切直前であわてる」

変化後:

  • 「これをするのに10分かかるから、先にやっておこう」と計画を立てられる
  • 宿題の量を見て、「今日は早めに始めよう」と判断できる

7. 「コミュニケーション力」の向上

具体例:グループ活動がスムーズに

変化前:
「自分の考えをうまく伝えられない」
「友達の意見を聞き入れるのが難しい」

変化後:

  • 「まず〇〇して、そのあと△△しよう」と具体的に提案できる
  • 友達のアイデアを聞いて「それいいね!」と良いところを見つけられる

プログラミング学習で、自分で考える習慣が身に着く

これらの変化は、一朝一夕に現れるものではありません。

プログラミング学習を通じて、少しずつ、でも着実に育っていく力です。

もちろん、プログラミングだけやれば勝手に成長するという意味ではありません。

ご家庭で普段から行っているしつけ、約束や時間を守るなどの基本的な指導と合わせることで、日常生活に効果を発揮します。

現代のプログラミング学習はとてもカンタン!

プログラミングの学習効果がわかったところで、子どもたちが学ぶ教材についてお話します。

最近のプログラミング学習教材は、子どもたちが楽しく学べるように工夫されています。

  • ブロックを組み合わせるだけでプログラミングができる
  • 漢字や英語が読めなくても大丈夫
  • 可愛いキャラクターが動く
  • 間違えても簡単にやり直せる

例えば、「ネコを3歩前に進ませる」というプログラムは

  1. 「ネコ」キャラクター(スプライト)を選ぶ
  2. 「このスプライトが押されたとき」「3歩動かす」というブロックを組み合わせる

たったこれだけ! まるでブロック遊びのように直感的にできるんです。

つまずきやすいポイントとその対処法

もちろん、学習を進めていく中で、つまずくこともあるでしょう。でも、何度もやり直すことで、自分で考える力が身に着くのです。

最初は簡単なことから

  • まずは基本的な動きから始める
  • 少しずつ複雑なことにチャレンジ

失敗は成長のチャンス

  • うまくいかなくても大丈夫
  • 試行錯誤することが学びになる

楽しみながら続けることが大切

  • 無理なく自分のペースで
  • 「できた!」という達成感を大切に

保護者の皆様へのアドバイス

子どもと一緒に楽しむ

  • プログラミングの経験がなくても大丈夫
  • 子どもと一緒に発見する気持ちで

焦らず見守る

  • すぐに答えを教えるのではなく
  • 考える時間を大切に

褒めて伸ばす

  • 小さな成功も認めてあげる
  • チャレンジする気持ちを育てる

まとめ 子どもと一緒にプログラミングを体験しよう

プログラミングは、決して難しいものではありません。料理のレシピを考えるように、「順序立てて考える」ことができれば、誰でも始められます。

大切なのは、楽しみながら少しずつ進めていくこと。プログラミングを通じて、お子さんの「考える力」「創造する力」が育っていくことを、温かく見守っていただければと思います。

「百聞は一見にしかず」

実際に体験してみるのが一番です。ぜひお子さんと一緒に、プログラミングの世界をのぞいてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

代表:溝口光徳(みぞぐちみつのり)1971年 大阪生まれ。銀行系の情報システム会社でシステムエンジニア、システムコンサルタントを歴任。新卒から24年勤めたのち、46歳で独立。異業種に挑戦するなど試行錯誤を経て、プログラミング教室プレスタを開校した。趣味は鉄道旅行で、JR全線完乗したのが自慢。鉄道サークルの代表を務めている。 保有資格:(経産省認定)アプリケーションエンジニア、システム監査技術者、他に 総合旅行業務取扱管理者

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